タグアイコン画像 最新情報

date2015年4月27日

『就活アウトロー採用2014』報告会レポート【若者編】1/2

「やわらかいカオス」だから就職できた?! 『就活アウトロー採用2014』体験者本音トーク【若者編】1/2


(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

さる2015年3月、昨年より行って来た『就活アウトロー採用(以下:アウトロー採用)』の総括を目的に、報告会を開催しました。会はまず「キャリア解放区」代表理事の納富順一が、改めて『アウトロー採用』の趣旨や目的を解説するところからスタート。その後は実際に『アウトロー採用』に参加した若者4人によるパネルディスカッション、採用担当者によるパネルディスカッションを行い、採用に関わる双方からの体験談をリアルに語ってもらいました。そして最後は、「キャリア解放区」プロデューサーの若新雄純と対談という形で、就職コンサルタントから見た『アウトロー採用』の特徴や分析を語っていただき、会は終了。時間は延長したものの、参加者は飽きることなく登壇者たちの声に耳を傾けていました。
今回はその報告会のなかから、『アウトロー採用』参加者の若者4人によるパネルディスカッションの模様をご紹介します。

パネルディスカッション登壇者
プロフィール

内山典生(30)

イギリスの高校を卒業後、オーストラリアで起業するも失敗。日本に帰国し社会運動(詳細不明)など様々な経験をしたのち、就活アウトロー採用へ参加し、株式会社アドヴァンテージに就職。

佐藤政也(29)

高校中退後、介護職やライターなどを経験。しかし、キャリアを生かした就職がうまくいかず、就活アウトロー採用に応募し、gCストーリー株式会社に就職。

近藤宏樹(27)

大学卒業後、資格取得のために勉強。ただし、超難関資格の取得に挫折。就職しようとするが、一般的な採用で「買い叩かれる」ことを敬遠、『偏屈』『採用』でググって就活アウトロー採用を発見。アクセンチュア株式会社に就職。

相良百合子

2013年に某国立大学大学院修士課程卒。博士課程に進むも教員と相性が悪く中退。就職を考えハローワークに行くも、コミュニケーション障害として心理カウンセラーを紹介された過去がある。株式会社アドヴァンテージに就職。

『就活アウトロー採用』プロデューサー 若新雄純

——司会 納富順一

P3240041

(写真左から、若新、納富)

ケンカするほど意見がぶつかり合った

——みなさん、『アウトロー採用』に参加し、無事就職おめでとうございます。さて、その経験談を包み隠さず語っていただきたいのですが、まず『アウトロー採用』の最初のステージである「説明会」に参加したとき、どんな印象を持ちましたか?

内山:参加する前から、さすがに僕みたいに社会運動系を経験したタイプは他には思って、実際そうでしたね(笑い)。でもあまり自分が普段の生活で接しないような人が多くて、でもその辺にいるというよりも、パッと見てもどういう人間なのか分からない感じで、ある種のカオスを感じました。

佐藤:そうそう、僕も今まで会ったことのないタイプの人が多いと感じました。特に衝撃を受けたのは内山でしたね。

近藤:自分の考えをしっかり持っている参加者が多いと感じましたね。その分個性も強かったから、その後の「ワークショップ」などでは意見がぶつかり合って、一部の人がケンカ状態になることもあった。まあそれは自分も含まれていたけれど(苦笑)。

相良:私は新潟から上京して参加しましたが、最初からすごく楽しかったです。もともと友だちはいないタイプで、その原因は性格が暗いこともあったんですが、同級生で話したいと思えるような人がいなかったんです。でも『アウトロー採用』の参加者は、話していてためになることが多かった。そういう人と出会えたのは貴重でしたね。

P3240060

(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

カオスだからこそ、自分で考え、発言できた

——その後『アウトロー採用』に参加していくなかで、印象に残る思い出などはありますか?

佐藤:さっきも話した通り、僕は内山との出会いが衝撃的で。その発言や行動の自由さは、今までの自分の価値観ではあり得ませんでした。その自由さを内山から学んだ気がします。

内山:そう言ってもらえると嬉しいね(照)。僕はここにいる人たちも含め、この年になってからでも友だちができたことが印象深かったですね。特に今までは日本人で僕と相性の合う人はほとんどいなかったけれど、『アウトロー採用』の参加者は日本人でも仲間になれた。その関係は『アウトロー採用』が終わってからも続いています。

近藤:僕は他の参加者とケンカのような状態になったけれど、あくまでそれは意見のぶつかり合いであって、その人と二度と口をきかないなんてことはなく、むしろまた別の場で意見をぶつけ合った(笑)。そういう自分とは違う意見の人とが共存できるという「カオス」が、『アウトロー採用』という場の特徴であり、そこは自分にとってとても居心地良かったと思う。

若新:「カオス」のある空間を作ることは、僕たちが『アウトロー採用』をする上で最も意識しているポイントです。常にこの場は、「やわらかいカオス」(※若新が名付けたアウトロー採用のコミュニティ概念)になるように、あえてヒエラルキーをリセットし、ぐちゃぐちゃの環境にするように運営しています。「説明会」から「ワークショップ」「セッション」など、司会もゆるい感じで、あえて毎回まとめもしない。僕ら運営が一定方向に導こうとしない。予定調和はありません。彼らは、この場は本当に自由なんだ、すぐに気づき、積極的に関わることで楽しんでいるように見えました。

相良:その「やわらかいカオス」が私には心地よかったと思います。整理されていない状況の方が、人は物事を考え、表現しようとするのだと、体験的に学びました。おかげで人とのコミュニケーションに消極的だった自分でも、自主的に考え、行動することができました。

若新:我々にとってとても嬉しい答えですね(笑)。そもそもきれいに整頓されている場所って、どこか窮屈で居心地悪いじゃないですか。そういう環境を壊したかったと言うのも、「やわらかいカオス」のコンセプトには隠されているんです。

P3240113

(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

『アウトロー採用』の考えや意見をもっと多くの人に広めたい

——そういえば、『アウトロー採用』が進行していくなかで、参加者のみなさんが主体となったブログ『アウトロー採用非公式ブログ(http://outlawmembers.hungry.jp)』がスタートましたよね。その経緯をみなさんお伺いしていいですか?

近藤:『アウトロー採用』の会を重ねるなかで、毎回さまざまな参加者からさまざまな考えや意見が飛び交うなかで、それらはもっと多くの人に伝えるべきでは?と思うようになったんです。そうした情報を自分たちと同じような境遇の人たちが読むことで、元気づけられたりすることもあるかな、と。そう参加する自分たちで感じたので、あくまで自主的な媒体として立ち上げ、今も運営しています。

佐藤:『キャリア解放区』で話すような考えや意見は、他の日常で接する場はあまりないと思うんですよね。それをブログという形で広く表現できたことは、世の中に対して何らかの貢献ができたのかもしれないと思います。それに僕はライター経験があったので、その能力もここでは役に立ちました。

内山:僕のような、自称「アンチテーゼ系攻撃タイプ」は、僕一人で単体で発言してもいいけど、集団になった方が説得力もあるし、結果的に『キャリア解放区』のPRにもつながる(笑)。そう思ってブログには参加してきました。

近藤:まあこのブログを立ち上げた裏側には、ブログで注目される発言をした参加者の意見を見た採用担当者が「この人誰だろう?」と興味・関心を持ち、採用につながるきっかけになるのではないか?というちょっといやらしい考えもあったのですが(苦笑)。

若新:いやいや、全然いやらしくないですよ。そういうさまざまな目的を持って、参加者のみなさんからブログの企画が立ち上がったのが面白いですね。こういう自主的な活動が生まれ、実際に形になるようなことは、従来の就職活動ではほぼあり得ないことですよ。
(後編に続く)

Vol 4 就活アウトロー採用参加者のその後|佐藤政也さん「生きるのがずいぶん楽になりました」

Vol.3 就活アウトロー採用参加者のその後|甲斐聖子さん「努力する矛先は見えてきましたね」

「自己主張とか苦手なんですよ」引っ込み思案な就活アウトローが、なんと営業職に。その仕事ぶりとは。

「バイトリーダーもサークル代表もうんざり」「レアな人材に会いたい」人事の目線から

人事担当者として15年以上活躍した青野さんが考える従来の採用の問題点とこれからの採用、そしてキャリア解放区の目指す姿とは?

企業名は知らないまま対話する『就活アウトロー採用企業セッション』の詳細レポート

2015年7月『就活アウトロー採用2015』の企業セッションを開催しました。就活アウトローたちは、何を考え、どう企業と関わろうとするのでしょうか?

「矛盾を受け入れることから始まる」 お坊さん×就活アウトロー ワークショップレポート

住職と経営コンサルタントという“矛盾”を両立する、 川島俊之さんと語る仕事、そして人生の意味。