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date2015年5月21日

『就活アウトロー採用2014』報告会レポート【若者編】2/2

「やわらかいカオス」だから就職できた?! 『就活アウトロー採用2014』体験者本音トーク【若者編】2/2


(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

『就活アウトロー採用(以下:アウトロー採用)』の総括報告会のなかから、『アウトロー採用』参加者の若者4人によるパネルディスカッションの後半の模様をご紹介します。

パネルディスカッション登壇者
プロフィール

内山典生(30)

イギリスの高校を卒業後、オーストラリアで起業するも失敗。日本に帰国し社会運動(詳細不明)など様々な経験をしたのち、就活アウトロー採用へ参加し、株式会社アドヴァンテージに就職。

佐藤政也(29)

高校中退後、介護職やライターなどを経験。しかし、キャリアを生かした就職がうまくいかず、就活アウトロー採用に応募し、gCストーリー株式会社に就職。

近藤宏樹(27)

大学卒業後、資格取得のために勉強。ただし、超難関資格の取得に挫折。就職しようとするが、一般的な採用で「買い叩かれる」ことを敬遠、『偏屈』『採用』でググって就活アウトロー採用を発見。アクセンチュア株式会社に就職。

相良百合子

2013年に某国立大学大学院修士課程卒。博士課程に進むも教員と相性が悪く中退。就職を考えハローワークに行くも、コミュニケーション障害として心理カウンセラーを紹介された過去がある。株式会社アドヴァンテージに就職。

『就活アウトロー採用』プロデューサー 若新雄純

——司会 納富順一

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(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

一緒に働きたいと思える人がいる会社を選んだ。

——さて、ここにいる4人とも、『就活アウトロー採用』(以下アウトロー採用)を経て就職することができましたが、それぞれの採用までのプロセスを教えてください。

佐藤:私は企業の経営者や人事の方とざっくばらんに会話する「企業セッション」で数社から声をかけていただいて会社説明を聞いて、そのなかの1社を選びました。内定したgCストーリー株式会社は、8回も自分のために面接を設定してくれました。全ての部署の方とお会いし、社員の方を通じて、会社の価値観を感じることができました。

近藤:僕はそもそもコンプレックス体質で、いかにも面接というような固い雰囲気だと緊張して自分を出せないんです。でも内定したアクセンチュアの方が、リラックスして楽しく話す空間を作ってくれて、そのために飲み会までセッティングしてくれました(笑)。そして具体的な採用に関しては、会社が一方的に合否を判断するというよりも、一緒に就職後について考え、時にはこちらから提案もしたりしました。最後は会社も私も、素直に感じていることを語り合い、双方納得した形で入社を決めることができました。

相良:私は……正直自分にやりたいこともなく、特別な技術もないなかで、どんな風に行きたい会社を選ぶかを自分なりに考えた結果、「一緒に働きたいと思える人がいる会社に入りたい」という結論に達しました。そういう目線で内定先の株式会社アドヴァンテージに決めました。

内山:僕は自分を受け入れてくれる会社を探すために、自分の起業プランを提案して回りました。ほとんどの人が提案に興味を持ってくれましたが、結果的にはなかなか内定までは至りませんでしたね。うちの会社では君をマネジメントできない、と言われました。今の会社(アドヴァンテージ社)も、最初は社長から「君は入社するよりも起業したほうがいい」、と提案されました。焦りはなく、何とかなるとは思っていて、社長とはずっと連絡を取り合っていました。そしたらある日突然「明日から来い」と言われて働くことになった。いろいろやりたいことを伝え、条件を詰めていたら、出社義務はなくていいとまで言ってくれたんです。ただ、自由にされると自制するタイプなので、結局毎日会社に通っていますけど(笑)

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(写真左から、若新、相良、近藤、佐藤、内山、納富)

親は必ず「自分の選んだ道ならそれでいい」という。

——佐藤さんは、内定後も葛藤があったみたいですね。

佐藤:そうなんです。自分では納得できているけれど、親が受け入れてくれるかどうかずっと悩んでいました。親は昔から「いい学校、いい会社に入れ」とずっと言い続け、それが今でも頭から離れないんです。正直、今までの自分はその親の想いに応えられなかったから、今回の就職もまた何か言われるのではないかと不安でした。

——でも結局、親には打ち明けたわけですよね。

佐藤:はい。そうしたら「あなたが自分で選んだ道なら、それでいい」と言われてビックリしました。それでプレッシャーから開放されたものの、「最初からそう言えよ!」とも感じました。

若新:実は僕も親から同じようなことをいわれ続けて育って来たんだけれど、今の道に進むことを伝えたら、「自分の選んだことならいいのでは」と言われましたよ。本当、佐藤さんのいう通り「最初からそう言え!」と思いましたね。全国の就活生に声を大にして言いたい。就職先にいろいろうるさく言う親でも、大半は最終的には自身の判断を尊重してくれる。だから親が何と言っても、その言葉に惑わされずに自分の思ったことを大切に、頑張ってください。

佐藤:親に打ち明けるか迷っているとき、納富さんから「いい人生は自分で作るもの」と言われたことにより、気持ちに踏ん切りが尽きました。そして最終的に、その言葉通りのことを親も考えてくれていました。

やわらかいカオスは、きちんと整理して話さなくてはいけないという就活のプレッシャーも開放してくれた。

——相良さんは、さきほど「コミュニケーション障害」と言われ、自身でもコミュニケーションをとるのが苦手と言っていましたが、『アウトロー採用』はうるさい連中が多く、ぐちゃぐちゃなカオスのなかで企業の人と話したりしなければなりませんでしたが、問題なかったですか?

相良にもカオスだったから自分で考えることができた、と言いましたが、就活のコミュニケーションにおいても、『アウトロー採用』のぐちゃぐちゃ感がむしろいい影響を与えたのだと思います。一般の就活では、自分からきちんと整理して話さなければならないというプレッシャーがありますが、こんなにぐちゃぐちゃだと話さなくてもある意味許される。それにこちらがあまり上手に話せなくても、むしろ会社側の人は真剣に聞いてくれたりして、すごくよかったと思います。

若新:相良さんは、しゃべらないことでむしろ目立っていたのかもしれませんね(笑)。でも「コミュニケーション障害」と言われたそうですが、それは一般的なコミュニケーションの形式で話すのが難しいだけで、でも全員にその形式を当てはめる必要はなく、むしろそれは無理だと僕は考えます。だからこそ『アウトロー採用』では多様な個性をそのまま丸めたり、一つの方向に向かわせるようなことはなく、ぐちゃくちゃなまま=やわらいカオスを、用意しているのです。それが相良さんにはハマったと言うことですね。

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(写真左から、佐藤、内山)

採用してくれた恩義に応えるのはこれから。

——最後に、みなさんのこれからの抱負を教えてください。

内山:会社に所属してもこの性格は変わらないから、空気を読んだ上であえて読まずに行動していこうと思う。どんなに激しい行動をしても、なぜか好かれる。そういう人間になりたいですね。

佐藤:僕は親にも就職を受け入れられたことですし、開き直って仕事を頑張っていきたいと思います。

近藤:僕は採用が決まった今の段階では、まだスタートラインにも立っていないと思うんです。採用してもらったことには恩義を感じますので、それに応えるために成果を出して初めてスタートラインに立てる。当分は雑用などばかりだと思いますが、そういうところからもひとつひとつ結果を出して、採用してくれた会社の恩義に応えていきたいと思います。

相良:『アウトロー採用』を試す前は、自分に自信がありませんでした。しかしここで多くの人と出会い、内定ももらうことで、今は自信を持つことができています。会社では、周りに利益を与えられる人間になりたいと思います。

ありがとうございます。アウトロー採用で内定した人たちは、彼らだけではなく、一生懸命働く人たちが多いです。何が評価されたか分からないような嘘ばかりの志望動機ではなく、一人の人間として長所も短所も晒け出して入社するからだと思います。彼らの今後の活躍に期待しています。

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