2020年04月30日

なぜ就活に違和感があるのか?その理由を解説します

就活アウトロー採用」という、違和感とバカらしさで就活をやめた若者のための就職サービスを運営しています。NPO法人キャリア解放区の納富です。

本記事では「なんか就活って気持ち悪いなとか、なんでやる意味あるんだろう」という違和感の正体と、そのように感じることが当たり前である理由を説明します。

 

本記事は動画でも学ぶことができます

本文と同じ内容をYouTubeでも見ることができます。字を読むのが面倒な人も動画でどうぞ。
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高度経済成長期の日本は「正社員で頑張って働く理由」がたくさんあった

昔の日本は右肩上がりで経済成長を続けていました。教科書に書かれている「高度経済成長期」です。時代は1960年代ぐらいから30年間ぐらいですね。

高度経済成長期は、働けば働くだけ給料が上がり、新しいものが買える時代でした。その頃に活躍していた人たちは団塊の世代と呼ばれていて、現在だと70歳前後です。

 

団塊の世代は学生運動を経験した世代です

団塊の世代は学生運動を経験した世代です。学生運動の中心となった若者たちは政府に対してデモを起こしたり、時にはテロ事件が発生するほど、日本の行く末を案じていました。

何のために働き、何のために生きるのかという哲学に対して敏感であったはずです。

 

そんな団塊の世代ですが、学生運動が鎮圧された後はサラリーマンとして猛烈に働きはじめました。社会の行く末を案じた若者たちが、いざ社会に出て働き始めると、昔を忘れたかのように猛烈に働く。

理由は、経済が右肩上がりで成長している時に生まれる異常な高揚感だったと思います。

 

頑張れば頑張ったんだけ豊かになる

頑張れば頑張ったんだけ豊かになる。そんな時代で、何のために生きるんだろう、何のために働くんだろうなんて考えているヒマがないんですよね。

そこそこの会社に入れば毎年給料が上がり、部下ができ、それなりに昇進し、結婚し、子供が生まれてと、ライフステージが自動的に上がる。

最終的には会社の役員や経営陣に入るみたいな目標をみんなで持って、頑張れば目標をかなえることができたというのが、高度経済成長期の生き方だったのでしょう。日本は成長社会でした。

 

そんな高度経済成長期で正社員になるメリットはとてつもなく大きいんです。右肩上がりの経済成長に自動的に乗っかっていくことができたので。また、正社員になるタイミングも早ければ早いほど得をします。

 

現代日本は「いいから働け!」で働くことができない

現代日本は「いいから働け!」で働くことができない

でも、現代の就活生が生まれたのは、バブルが崩壊した1995年以降。今の若者たちからすると、欲しいものや生活に必要なものは揃っている。そんな中でないものは「成長実感」だけっていうそんな時代です。すでに日本は成長社会から成熟社会に移り変わっています。

もはや、スマホとWiFiと電源さえ十分で、欲しいもののためにがむしゃらに働くような動機は、高度経済成長期に比べると相当薄れてきています。

 

その上で、話題になっていることは「社畜」や「ブラック企業」、「働き方改革」など。働くことに対して非常にネガティブ情報が飛び交っていて、昔に比べると一年間の総労働時間は減っているにもかかわらず、問題がより多く出てきていると。

これは成長社会の価値観である「いいから働け!(働いたら、良いことが必ずあるから)」と言われて働いてみたものの、給料は上がらないし、部下も増えないし、昇進しないし、これじゃあ結婚もできないという価値観と現実のギャップが大きすぎるからです。

 

現代日本は「いいから働け!」で働くことができない

成長実感が得られない時代の中で、「とりあえず正社員で働く」ことに対して何かおかしいんじゃないのかなって、みんなが心の底では思っているはずです。

お父さんが家から帰ってきたら会社の悪口を言うとか、それを見たお母さんがお父さんの悪口を言うみたいな。そんな状況で、いざ就活だと言われても「本当に就活して、働いて、幸せになれるのかな?」と疑問を持つのは当然です。

 

社会が成熟してきた日本社会では、今こそ「何のためにに働くのか」とか「何のために生きるのか」ってことを一人一人が考えないと、自分の周囲にある過去の価値観と現実のギャップを埋めることができません。

ただ、現在の学校教育では考える機会は与えてくれません。大学に入ると就活はどうするんだ、就職はどうするんだという焦りを背景に、就活の手法やテクニックばっかりですよね。

 

人生100年時代

まだまだ、高校から現役で大学に入って四年間で卒業して就職する、最短距離で社会人になるということが一番良しとされていますが、「人生100年時代」と言われる中で、本当にベストなのかな?と僕は思います。人生100年、長いですよね。

現代は変化が激しい時代で、VUCAと表現されます。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードから頭文字を取った言葉です。

VUCAな時代において、大学在学中に自分にぴったり合った会社を選んで、それから47年間働き続けるというこれまでの考え方自体が通用しないでしょう。

 

本当は、大学を選ぶ段階から「何を学びたいのだろう?」とか「学んだことを活かしてどのように働き方をしたいのか?」を考えるのが重要ですが、ほとんど考えさせることもなく受験勉強させられ、就活をさせられ、社会に出る。

そうすると、「なんか違うよな」「今の働き方ってしっくりこないよな」と感じて、会社を辞めていく人が多いことはもっと問題視されるべきです。

 

時代が変わったので「何のために働くのか?」を見つめ直すことが必要

就活に対する違和感の正体は「時代が変わったから」です。日本は成長社会から成熟社会に移ったのに、過去の価値観だけがそのまま押し付けられているので、改めて働くことに対して向き合わないと違和感は消えません。

 

「就活や働くことに対する違和感」を解消するために、就活アウトロー採用ではESや面接対策のための研修やトレーニング、講義等も一切ありません。エントリーシートの提出やグループ面接もありません。

就活トレーニングよりも「なぜ働くのか?」「何のために生きるのか?」について自分の価値観を見つけ、その価値観に共感する企業への就職を進めます。

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